管理
「よい運営状態が保たれるように取り仕切ること」(ベネッセ表現読解国語辞典)
管理という言葉自体は管轄辨理(かんかつべんり:与えられた権限によって一定範囲を支配すること)から生まれ、日本でも江戸時代から使われている。
管:司る、枠をはめた中のものを取りまとめる。 (漢字源)
理:納める。きちんと筋道をたてる。 (漢字源)
経営の現場では、コントロール(control:支配、統制、抑制など)の訳語として使われるようになった。
なお、最近は管理という言葉に変わってマネジメントが使われるようになったが、管理≒マネジメントではない。
なぜなら”管理”が一定の状態を保つという意味合いが強いのに対し、”マネジメント”は逆に状況に対応し最適になるよう自分の状態を変化させるという意味合いが強い言葉だからである。。
これは品質管理を意味合いがTQCからTQMへ変化したことを考えると分かりやすいだろう。
TQC(トータルクオリティーコントロール)⇒一定の品質を保つこと
TQM(トータルクオリティーマネジメント)⇒ニーズに合わせ品質を変えて行くこと
当然、“管理職”と“マネジメント職”では求められる役割は違っており、部下への教育の仕方や指示の出し方は変わってくる。