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学習できない人間からアップデートできるロボットへ

“学習しない人間からアップデートできるロボットへ”。そんな言葉がロボット業界にあるとかないとか・・・。人の教育に時間と経費をかけるぐらいなら、プログラムの変更で簡単に性能が向上するロボットの方がコストメリットは大きい。そういう意味である。

「私たちの使命は、工場から人を居なくすることです。」そんなセリフを昔設備メーカーのエンジニアがテレビインタビューで答えていたが、今後はサービス業での導入が進むと予想されている。

中小企業でも同一労働同一賃金が義務付けられたことから、一人当たりの人件費の抑制が重要な課題になる。が、技術的に課題解決が追いついておらず人の雇用が必要なこと、残念ながらコロナ禍によって失業率が上がり今後しばらくは景気低迷に喘ぐこと、元々オリンピック終了後に景気低迷が予想されていることから、これまでの人材不足はある程度解消られ、賃金の上昇を抑えることができるため、今後4〜5年はロボット化・A I化の動きは鈍るのではないかと考える。とはいえ、ロボットやA Iの導入が労働人口の減少による人材不足を補う手段としてではなく人件費の積極的削減のために導入は進む以上、ある日突然技術的課題をクリアした瞬間、ロボットやA Iに仕事が奪われるということが起こってくるだろう。

ところで、少し前に、“10年後には失われる職業”が話題になっていたが、それらの仕事を分類するとこうなるのではないだろうか。

「ハーバードビジネスレビュー1995年9月号より」

この図は昔々ハーバードビジネスレビュー(1995年9月号)に掲載されたモノである。どんな仕事が失われるかはすでに20年以上前から予想されていた。

ロボットやA Iに仕事が奪われるというのは、S Fでは昔から扱われてきた内容であり、どんな仕事が奪われるのかの予想も今に始まったわけでない。スターウォーズやスタートレックボイジャーでは医者はロボットやホログラムが行い、ペリーローダンシリーズ(世界最長のスペースオペラ)ではコンピュータが戦略を提案していた。また昔読んだSFでは、「さすが高級レストランは違うわね。人がサービスしてくれる。(普通はロボットなのに)」なんて台詞があった。

社会情勢と技術的進歩のスピードによって進み方は違ってくるだろうが、最終的には医者や弁護士であれ、一般事務職であれ、文字によって情報の収集ができ“正しい答え”が存在する職業はAI化・ロボット化は進むのだろう。

人に残された仕事は、デザイナーや研究者などの創造的な仕事とホテルのコンシェルジュなどのレベルの高い感情労働である。従って、求められるのは柔軟な発想力とコミュニケーション力ということになる。また、このことは通常の管理職にも当てはまるだろう。作業等はA Iが行うので、評価は今以上にトラブルへの柔軟な対応力や部下や取引先との人間関係構築の能力によって行われるようになると思われる。

2045年まで後20年ちょっとである。今の社会を中心となって支えている40代50代は引退しているが、今の20代30代がちょうど社会の中心となって働いており、彼らの世代が一番煽りを受けるだろう。もしかしたら、大幅なリストラが行われるかもしれない。求められる能力を今のうちから磨き上げていく必要があると考える。

あなたの発想力やコミュニケーション力は100点中何点ぐらいだと思いますか?

  

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