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“気づき”は誤訳?

コーチングでいう“気づき”、英語のawarenessの訳語である。昔、学生の頃使っていた英和辞典で調べたところ、「認識、知覚、自覚、意識、知識」であり“気づき”とは書かれておらず、和英辞典で“気づく”を調べたところnoticeなど他の言葉は記載されていたがawareは載っていなかった。

また、本によっては、awarenessを「感覚を通じて、心の奥底から感じた気づき」と書かれており、国語辞書にある「それまで意識になかったことに、思いが及ぶ。気がつく。」とは、深さが違うというか、レベルが違うというか、言葉本来が持つニュアンスが消えてしまうので、間違った訳語であり、別の言葉で説明するべきだと思っていた。

また、”気づき”そのものが重要なのではなく、気づいた結果起こる認識やものの見方に変化が起こることが重要なのである。”気づき”はそのきっかけでしかない。

最近の辞書には「気づいていること、知っていること」という記述もあり、和英辞典に、“気づく”の項目にaware ofが載っているので、誤訳というのは言い過ぎなのだろう。ただ辞典の説明には、「awareは重要な事柄の存在に気づく事をさし・・・」と書かれているので、単純に気づく事とは区別されるべきという思いは変わらない。

どちらにしろ、クライアント候補に「コーチングを受けた結果、“気づき”を与え成功へ導きます」と営業をかけたとしても、売り文句としては弱いように感じる。得られる成果が単なる“気づき”では動機付けとして弱いからだと考えている。

営業的にも気づきの“深さ”が伝わる別の表現が必要だと考える。

コーチとして活動していた時期、私自身は“気づき”ではなく、少し長いが“今まで気づかなかった本当の答えが見えるようになること”とか、“新たな発見”という表現を使っていた。

今思うと、これでも弱いかな?と思う。

何かもっと良い表現はないだろうか?

Con(共に)+Sult(座る)+Ant(者)・中小企業診断士・ビジネスコーチ

1968年生。同志社大学商学部卒。得意分野は売上向上策と人を育てる技術(相手を買う気・やる気にさせる仕掛けづくり)。 将来起業することを目指し大手流通業に就職。店長として店舗レイアウトや店内販促物の作成、コーチングを使ったスタッフ教育で評価を得ていた。 ビジネスコーチ・流通系コンサルタントとして独立。小売店や飲食店の売上向上策について支援を行う。一方公的支援機関にて販路開拓や創業・事業承継の支援に携わる。なお、コンテンツには個人的な見解や意見が入っています。あくまで参考としてお読みください。

    

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