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Blog:彰考録>> 個人的に思うこと >>昔書いたコラム

昔書いたコラム

古いHDDのデータを整理していたら、昔書いたショートコラムが出てきた。独立当時に師匠が発行していた小冊子などに掲載させていただいたものなどである。読み返してみて、自分の成長の無さに落ち込んでしまうが、当時苦労して書いたという思いがあるので、かといってこのまま消去するのも、ストレージの肥やしにしておくのも、貧乏性の性格から耐えられない。

このまま掲載するのは恥ずかしいが、エエイ載せてしまえ・・・。

『連想ゲーム』

多くの判断は第一印象に左右される。

たとえば、”大豆搾りのビール”と聞いたら多くの人は買わないだろう。

中にはひねくれも・・・・、失礼、好奇心の強い人は買うかもしれないが全体からすれば極々一部の人である。なぜなら言葉を聞いた瞬間、その人の脳裏では、大豆という言葉から様々なイメージが連想され、あの青臭さが渦巻いているからである。

人は言葉を聞くと無意識の内に連想ゲームをはじめるようにできている。したがって、その商品の名前、コピー、キーワードを聞くことによって実物を見る前に既に一つのイメージを作り上げてしまっている。そしてその色眼鏡は実際の商品に対する認識を歪めてしまう。

実は本当のところ“大豆搾りのビール”は今までのビールなんかよりおいしくて、しかも美容に良いのかもしれない。けれども、多くの人は言葉の第一印象に左右されこの商品は買わない。名は体を表すのではない。名が体を作るのである。

さて、このまずそうな“大豆搾りのビール”売れるようにするには実際には次の二つの方法をとる。一つ目は実際に飲んでもらってその美味しさを認識してもらうことである。コントラスト効果といって”まずい”と思っていたものが予想に反して美味しいと本当の味以上に美味しく感じてしまうように人の心はできている。「なんだ、実は美味しいじゃないか!」というこの驚きを利用して口コミが広がるように仕掛けていく。二つ目はCMなど大体的にプロモーションを行なって「美味しくて美容効果がある」と消費者に時間をかけて教育していく。

世に売れている商品でもこの第一印象のマイナスを販促やマーケティングを使って払拭しようとしているケースが意外と多い。実はこの原稿を書いている今、今期赤字に転落した大手外食チェーンについて報道されている。赤字の原因は営業経費の増大であるが、なぜ営業経費が増大したのかその真の原因の本当のところはイメージ戦略の失敗であると私は分析している。

『喫茶店はなぜ潰れないのか?』 

そこには経済学とは別のルールが存在するからである。

実はこの質問は学生時代、ゼミの中で出て来たものである。たとえば、喫茶店に行く理由が「美味しいコーヒーを飲みたいから」だとすると、経済学のルールに従えば,一部のこだわりの店以外はドトールによって潰されてしまうはずなのに現実はそうならない。差別化に成功した一部の店を除き価格競争が始まるので個人商店である喫茶店は大手資本に負けて潰れてしまうはずなのに現実はそうならない。何故、潰れてしまわないのでしょう?というものであった。

答えは、喫茶店に行く理由は美味しいコーヒー以外にも、店の雰囲気やマスターの人柄など様々なものがあり、どの理由でその店を気に入るかは、来るお客一人一人によって違うというものであった。

簡単に言えば、より好ましいものを選ぶという点はその通りなのであるが、何を好ましいと思うかはまた別の問題である。だから、なんの理由でもかまわないので好まれれば、その店は潰れない。

以上が繁昌店について考え始めるキッカケであった。店舗ではメーカーと違って実際に人と人とが顔をつき合わせることができる。だからその店を好きになってもらう理由は色々と見つけることができる。

そうならないのは、経済学のルールで考えすぎるからである。テレビやラジオなどのニュースなどに出てくる偉い先生はほとんどが経済学の先生である。だから、私たちは知らず知らずの内に経済学のルールで考えるようになってしまっている。

難しく考える必要はない。ただ、どうやったらお客様から好かれるかそのことを考えればよい。このことはあれから20年繁昌店について学び考えて来た私の一つの答えである。

『悪魔の誘惑』 

人々が正しく”考え”、必要なモノを必要な時に必要な量しか買わないならば、経済は崩壊する。しかし、とても幸いなことに、本人の自覚とは裏腹にわれわれの判断は全く理性とはかけ離れたところでされている。なぜならば、

「考えるという本来の労働をさけるために、人はどんな手段にも訴える。」 

(ジョシュア・レイノルズ卿)

からである。ようするに、一々考えて行動していたのでは日が暮れてしまうので、できるだけ考えずに行動できるようにしようとしているのである。まあ、うがった言い方をするならば、社会の発達とはどれだけ考えずに行動できるかの追求であると言うことができる訳で、だから我々は便利な世の中に憧れるのである。

さて、正しく”考える”から経済が崩壊するのならば、経済を発達させるには正しく考えさせなければ良い。つまり、欲望に火をつけ、平常心を狂わし、興奮させれば、モノは売れるということである。これを露骨なまでにやっているのが、ドンキ・ホーテである。行ったことがある人ならば判るとおもうが、まず方向感覚が奪われ、一見無意味に思える多量の商品陳列のため、系統だって考えることは不可能に陥る。さらに、毒々しい色使いで過剰な

店内ディスプレイが欲望に火をつけ興奮させる。あれは、ものの見事なまでに“考えられた”売場である。ここまで究極なものでなくても、繁盛店にはかならずこのような仕掛けがある。

満足とは心地良い興奮の後にやってくる感情のことである。たとえあなたが良心的な人であったとしても、少なくとも店に来たお客を興奮させることができなければ、繁盛店になることはできない。

我々商人は悪魔である。ゆめゆめ思い違いなされまするな。

『天使の心と悪魔の発想』

繁盛店に成るためには、天使の心と悪魔の発想の両方が必要である。 

天使の心とは、自分のためではなく、絶えず相手の為に考えて行動することである。小は来店されたお客様が満足されるために、そして、その店が所属している地域社会のため、さらには社会全体のために役立つことを考え行動することである。

そうするからこそ、人はあなたの店を認め信頼し、そしてあなたの店を好いてくれるのである。いくら良い商品を売っていてもあなたの店を嫌いならば、お客様は来店されない。多くのお客様に来店して頂くには天使の心を持つ必要がある。

一方商売はボランティアではなく、必ず儲けなければならない。あなたの店を好いて来店されるお客様が多くても売上がつかなければ意味がない。一人一人のお客様の売上、つまり客単価を上げるためには接客や様々な販促を仕掛け、より多くの商品を買ってもらわなければならない。客単価を上げるには悪魔のごとくお客様を誘惑する、その発想力が必要なのである。

『恋の呪文』

それを聞くとたちまち恋におちる魔法の言葉、それが恋の呪文である。

しかし、残念ながらその魔法の言葉を知らないから私たちはモテるために血の滲む!?ような努力をして来たのである。

たとえば、中学生のころ、ドキドキしながらラブレターを渡したことがある人は多いだろう。駅前のベンチで必死の思いで口説き文句を語った経験がある人もいるだろう。20才の女性の人なら[anan]のページをめくりながら「恋テク」の特集をチェックしているのではないか。

そして、ブランドを身につけ、最新の流行に敏感になり、エステなど周りの人からステキな人ねと言われるために様々な努力をする。こうやって好きな人を獲得するために私たちは様々な努力をしてきたのである。

さて、恋のテクニックはマーケティングを説明するためによく使われる例である。つまり、「好きな人」を「お客様」という言葉に換えると恋の話はそのままビジネスの話になる。

企業はラブレター(DM)を出し、口説き文句(セールストーク)をならべ、恋テク(マーケティングスキル)を磨き、周りの人(一般消費者)からステキと言われる(認知させる)為に様々な努力(ブランディング、ブランド戦略)を仕掛けている。こうやってお客様を獲得するために企業は様々な努力をしてきたのである。

コピーは聞く人の創造力を刺激する。その言葉を聞くことによってイメージが広がるのがコピーといえる。さらに名コピーはその人の世界観を変えてしまう威力がある。少なくとも、買う気のなかった商品を買わせるだけの力はある。

そう考えると名コピーは「恋の呪文」の一つであると言える。売れる商品には必ず名コピーがある。むしろ、売れる秘密はコピーにあるといえる。企業は売れるために血の滲むような努力をしている。そのことは非常に大事なことであるが、むしろ本当はひとつひとつの商品に魔法の言葉をまとわせることのほうが大事なのである。

『あなたならどうする?』

十年来毎日のようにお買い物させるお客様が、つい出来心で50円のキャンディーを万引きしているところを、店長であるあなたは見つけてしまいました。

さて、あなたはどうするべきなのでしょう?

例え50円とはいえ、犯罪は犯罪、厳しく対処したほうがよいのでしょうか?

それとも、十年来のお客様を失うことを恐れ黙って見逃すのでしょうか?

いままでに余罪があるかもしれませんし、今後エスカレートするかもしれませんので、見逃すということはできないでしょう。ただ、きつくあたることによって、お客様との関係をこじらせ後々響くのも避けたいものです。こじらせたがゆえにあることないこと様々なデマを流されたり、夜中に窓ガラスを割られたりするなど器物破損のケースをよく耳にします。

私自身は万引きに対する対処については、犯人を捕まえることより、2度と万引きをしないようにプレッシャーをかけることが大事であると考えます。万引きによる被害のほとんどは常習犯によるものですので、彼らには2度と来店する気にならないよう強いプレッシャーを与えます。具体的には彼らに監視されているということを自覚させます。特に10代の若者にはこの方法が有効です。“あの店は監視がきつい”という噂が彼らの間で流れるようになると他の万引き常習犯も来なくなります。私服警備員を置くお店もあるようですが、その場合も捕まえることよりもそのプレッシャーに意味があるのだと思います。

さて、冒頭のクエスチョンの場合には、私なら、その場で挨拶をし、そのまま世間話をするようにすると思います。大抵の人にはそれだけで罪の意識からプレッシャーが掛かっているようです。また、そのお客様と人間関係ができることは万引き防止以外にも店側にはメリットがあります。話をしてみて、ひっかかるものがあれば、会話の中でそれとなくプレッシャーをかけますし、今後はその人を要注意人物としてマークします。

プレッシャーのコツは怪しい人物にかけるということです。万引き防止のために妙な活気をだしたり、店員がうごきまわったりしている店がありますがあれでは一般のお客様もプレッシャーを感じてしまいます。以前、店内で店員に後をつけられたことがあります。平日の昼に無精髭をはやし、ポケットの大きいジャケットを来ていたこちらがワルいのかもしれませんが、店員の意図が読めた瞬間とても不快感を感じたことがあります。その店にはそれ以来一度も行っていません。

怪しい人物を見分けるコツは普段から店内にでてよく観察をしていることです。競合店調査や万引き犯は明らかに他のお客様と動きがちがいますので自然と判るようになります。半年から一年ほど掛かりますが、私が以前店長をしていた時はこの方法で万引き率を10分の1以下にさげていました。ひとりつつこつこつと排除していくしか方法はないとおもいますがいかがでしょうか?

商品の見せ方一つで客単価は大きく変わる。こういう言い方をすると一般の消費者から批判を浴びそうであるが、あえて言うなら、客単価を上げるということは、“来店客を本能的に興奮させ、正常な判断力を奪う”ことである。残念ながら、もし人間が理性的に判断し、必要なものを、必要な時、必要な量しか買わなかったなら経済はこれだけ発達することはなかっただろう。悪徳商法であれ良心的な商売であれ、この基本原理は同じである。理性的に行動するということは己を抑制しガマンするということである。満足とは反対に欲望が満ち足りていることである。消費者をどう満足させるか、そのことを考えなければならない。売場を作るということはこう言うことを考えることである。

『みんな悪い子』

子供のころ「人の言うことを素直に聞く良い子になりなさい」と学校の先生に教えられた記憶がある。だけど、大人になった我々は人のいうことを素直に聞けない。過去の業績に対するプライドや保身、嫉妬や相手の態度が気にくわないなど様々なものが邪魔をするので素直には聞けないのである。

そう、みんな大人になると悪い子になるのである。

このことは自我というものが成長した結果でもあり正常な反応である。しかし相手が素直にこちらのことを聞くのが当たり前と言う前提で話をするから、うまくいかないのである。

公的機関で仕事をしていると、大手企業で役職を経験された方と一緒に企業訪問したりすることがある。彼らの中には、最初から上から目線できついアドバイスを平気でする人がいる。大手企業に採用される人たちは、多分子供の頃は素直に人の話を聞く子だったのだろうし、定年まで勤め上げるだけの覚悟があるから、嫌な上司のいうことも素直に聞くのだろう。彼が経験してきた大企業という組織の中では素直に聞くというのが正しい姿なのであの態度をとるらしい。結果訪問先の社長様を不快にさせたり、挙げ句の果ては喧嘩になったりすることがあるので、そういう勘違いはやめてほしいと心の中ではいつも思っている。

相手は素直にはこちらの話を聞けないという前提にたち、まずは自分の話を聞いてもらえるように関係性を作ることや相手に不快感を与えないように注意しながら話をする工夫は今後離職率を下げるという意味でもとても大事である。

これまでも特に若い女性のパートスタッフは、職場の人間関係はちょっとこじれるとすぐにやめていくし、今後副職をもつことが当たり前になったり、人手不足から取り合いになり転職が盛んになっていくと予想されているからである。

『子供のタイプにあわせてほめ方を変える。』

あなたのご家庭では、ほめられてお子さんがニコニコと満面の笑みを浮かべていますか?

人によって”うれしい”と感じるポイントはじつはまったく違います。しかし、私たちは自分がうれしいのだから他人もきっとうれしいだろうと勝手に勘違いしています。

どうして相手に思いが伝わらないのだろう、どうしてわたしのことを理解してくれないのだろうと悩まれたことがあるかもしれません。原因はこの勘違いにより相手の“うれしい”と感じるポイントをまったく無視して私たちがおしゃべりをしているということです。ほめたつもりでいても、それが相手にまったく伝わっていないということですね。今回は、ほめられたとき”うれしい”と感じるポイントを子供の大雑把な性格別に述べたいとおもいます。

 明るく、おしゃべりな子、いつも有頂天ではしゃぎ回っている子はとにかく自分のスゴさをほめてもらいたいとおもっています。このタイプはほめられないと生きていけないタイプです。とにかくほめる、これでもかとい

うくらいにほめてあげてちょうど良いです。ヨイショしてあげるつもりでほめてあげないとこのタイプの人はほめてもらった気になりません。このタイプはほめられて伸びるタイプです。偶然でもいい、もしテストで100点をとったのなら褒めちぎってあげてください。やる気まんまんになって次もがんばるようになるでしょう。

 クールで理性的な子、のんびりとマイペースな子は具体的にどんなプロセスをたどってそうなったのか、いかに正しい判断をしたのかそこをほめてほしいと思っています。プロセスが正しいと認めてもらうのが一番うれしいことです。「毎日3時間も勉強したよね、だから100点取れたんだよね。」「偶然知ってる問題がでたの。よかったね、それはチョッっとでもあなたががんばったからよ。これからも知っている問題がでるようにがんばろうね。」こんな感じでほめてあげるとよいのではないかと思います。いままで

やってきたことを正しいと認めてもらえば、自分で自分のペースにあわせて伸びていくことができるようになるでしょう。

 がんばりやの子、責任感の強い子。ほめられると「いやそうでも」とまるで照れたように返事をする場合が多いのですが、じつはこのタイプは「すごい」とか「がんばったね」とかほめられてもあまりうれしく感じません。むしろあまりほめられると何か裏があるんじゃないかと相手をうたがってしまいます(大人に成長した後の話ですが)。

このタイプはがんばった結果どうなったのかそこをほめてほしいと思っています。「100点とれてよかったね。」この一言で充分にほめられたと思っています。ほめられるというより、むしろ結果を正しく評価してもらうと認められたという充足感を感じます。

寂しがりやさん、恥ずかしがりやさん。このタイプは他人からその存在を認められたい、他人の役に立ちたいとおもっています。

「あなたのおかげで」と感謝されるのが一番うれしく思っています。「あなたが100点とってお母さんとてもうれしいわ。あなたは、わたしの自慢の息子よ。」なんてほめられると充実感と安心感を感じます。人の役にたっているという充実感がエネルギーの源になっています。したがって、この充実感がないと何をするのにも前に進むことができません。このことはこのタイプの子にとってとても重要なことです。

ここまで読まれましていかがだったでしょうか。タイプによって”うれしい”とかんじているポイントが如何にまったく違うかが皆様に伝われば私としては幸いです。素直に感じたままに相手をほめるということが一番大事なことです。しかし、それと同時に相手のとって”うれしい”と感じるポイントも考えておしゃべりをすることもとても大事なことであると考えています。

 余談ですが、このことは旦那の操縦にとっても重要なことです。男って単純にできていますからほめられるとついホイホイと‥‥‥‥‥。

”あなたのご主人はどんなタイプですか?”

『3割の勝負』

 100%どんなお客様にも効果のある、これさえやってれば絶対売り上げが上がるというような施策はありません。あるのは、10%か20%しか効果のない施策があるのみです。売れる店とそうでない店の違いは細かい10%か20%しか効かない細かい施策を積み重ねているかどうかの違いでしかありません。

 従って10%20%は当たり前、もし30%の人に効果のある施策が見つかれば御の字のつもりでどんなちょっとした工夫でもよいからためらわず実行して行くことが一番大事なことなのです。

   「イチローでも4割は打てない。どんな施策でも4割を超える効果のある施策はない」

 これは、むかしお世話になったカリスマ店長の言葉です。

『ハイエナ商品分析』

自動車ほどターゲットが明確になっている商品はないと思います。またマーケティング戦略に優れている商品でもあるといえるでしょう。なので、雑誌やテレビCMなどからその車種がどのような人をターゲットにしているのかその明確なメッセージを読み取ることができます。

自動車の価格はターゲットの年収1/2に設定されているそうです。だから、逆にその地域でどの車種が売れているかが判れば、販売価格、マーケティングメッセージからだいたいの年収、嗜好、家族構成を予想することができます。

自動車だけでなく、競合・他業種を始め、日頃からその地域でどんな商品が売れているかを見て行けば大まかですが、お金をかけなくてもその地域の特徴はつかむことができます。

『お得感』

その商品が売れるかどうかは、お客様が値段に納得するかどうかで決まる。言い換えれば、その商品を今ここで買うことがお得であると思うかどうかで決まるということである。

商品は「お客様が感じる価値>実際の価格」であるとき売れる。つまり、お客様が商品を見たとき、直観的に感じる価値がその商品の実際の価格より高ければ売れるということである。

この直観的な価値と実際の価格の差を“お得感”という。

「売れる」ということは、この”お得感”が大きいということをさす。

他店より高いから売れないのではない。他店より”お得感”がないから売れないのである。

『プライスライン』

原価に対する粗利率だけを考えるとプライスライン(価格帯)は増えすぎてしまうことが多々あります。プライスラインが増えすぎてしまうと、実はお客様は買い物に集中できなくなり買い上げ率、客単価が下がってしまいます。同一アイテムでのプライスラインは出来るだけ少ない方がよいのです。粗利を取るもの、数を売るものと選別し、できるだけプライスラインを減らす必要があります。

同一アイテムではプライスラインは4つまでが限界のようです。

また、主力商品は下から2番目に来るようにすべきです。価格の高い商品と安い商品では安い商品のほうが売れます。しかし、一番安い商品は見栄などから避ける傾向もあります。従って下から2番目の商品が一番売れる傾向があります。

『リズム』 

リズムというのは、その時々で変えるものです。

たとえばBGM。アップテンポがよいのか、スローテンポがよいのかはお店によって違います。さらに同じ店でも時間帯によって違います。平日のお客様の少ない時間帯はスローテンポのBGMをかけてほうがよいです。なぜならゆったりと商品を見ていただけるので客単価はあがるからです。反対に土日の忙しい時間帯は逆にアップテンポのBGMで活気を出した方が売上はあがります。このことは昔、パチンコ屋の軍艦マーチのスピードが日によって違うという有名な話があるのでご存知の方も多いことと思います。

このことはBGMだけでなく、店員の動き・話すスピード、接客態度や店内の陳列ボリュームなど店内のリズム全てに通じます。

店のリズムを決めるのはお客様のそのときの気分です。店側はその気分を読み取ってその場の雰囲気に合わせてリズムを変えるべきです。

『感性と理性』

「じつは見ているようでお客さんって商品ぜんぜん見ていないんだよね」

これはむかし、教えを乞うたカリスマ店長の言葉。

2秒間にお客様は70アイテムを瞬時のうちに見て、そして瞬間的に判断していると言われています。この瞬間的な、どの商品にするかという判断はその人の感性に従って行なわれています。

理性はその後、その商品で本当に良かったのか検証の為に働きます。理性は感性が選んだ商品に対して、記憶にある他店・類似商品と比較検討したり、本当に必要かどうかチェックしたりする存在なのです。

言うなれば感性はアクセルの働きをし、理性はブレーキの働きをするということができるでしょう。

客単価を上げるためには、感性に訴えるとともに、理性が麻痺をする、もしくは理性に”言い訳”を考えさせる必要があります。

 売上をあげる為は、まずお客様が興味を持ちその商品を手に取らせる必要があります。冒頭の言葉はそうする為にはまず感性に訴える必要があるということを表しています。

『処分』

一つの商品の鮮度はその商品だけではなく店全体の売上を左右します。鮮度の落ちた商品ひとつでもがあれば、他に鮮度の高い商品があっても店全体の鮮度が落ちているように見えるからです。

粗利を落とすのが嫌でぎりぎりまで価格を遅らせている店を時々見かけます。これはかえって最終的な損害を大きくしてしまうことが多いです。鮮度の落ちるスピードにもよりますが、早めに処分をかけたほうが最終的な損失は少ないです。

商品の価値が下がっているのに価格をさげなければ、当然商品は売れません。売れなければ在庫が残るので最終処分価格は仕入れ価格より下がってしまいます。価格が仕入れ価格より下がってしまえば当然損害が発生します。早めに値段を下げて処分してしまうと値下げロス(損失)は発生しますが損害は発生しません。

損失と損害は違います。損失とは利益を失うことです。利益は失いますががまだプラスの状態です。損害とは不利益を得ることです。つまりマイナスの状態になってしまうことです。

損失を恐れて損害を作る、これが不良在庫の主な原因なのです。 

『店舗イメージ』

店舗イメージとは極端な言い方をすると“価格イメージ”と言えるでしょう。

その店のイメージを最終的に決定づけるのは「その店がどのグレードなのか」ということです。実際の店舗イメージはさまざまな物語をつけてできています。現在の厳しい他店との競争のなかで、差異化するためにも個性的な店舗イメージはとても必要です。しかし、お客様が一番最初に瞬間的に感じることは個性的な店舗イメージではなく、高そう・安そうといった店の価格イメージです。お店に来られたお客様はこの瞬間的に感じられた価格イメージの色眼鏡を通して全てを見られているのです。

別の言い方をするならば、店舗イメージとはその店の“品格”ということが出来るでしょう。高級店は高級店らしく、低価格店なら低価格店らしく、その店の品格を表すことが、とても大事なことなのです。

『入場料』

お客様は”入場料”を払って来店されている。

お客様が来店されるまでには、「どの店に行くことにするか検討する労力」「来店するのにかかる時間と交通費・ガソリン代」などのコストがかかっている。店の売上・利益には繋がらないだけで、お客様は来店されるのに様々なコストを支払っている。これを”入場料”と言う。例え、当店で買い物をされなくても、少なくとも”入場料”に見合うだけのサービスを心がけなければお客様は二度と来店されない。

『満足感』

満足感とは『この店で買って良かったと思うこと』です。

満足感には次の3つがあります。

  1. ”この店を選んで良かった”と言う満足感

  2. ”この店に来て良かった”と言う満足感

  3. この店にお金を払うことの(つまり商品・サービスに対する)満足感

 です。

世の中には、競合や同業の店が数多くあります。お客様が来店されたということは、数多くの店の中からお客様が当店を選ばれたことを意味しています。ですから、来店されたお客様に、当店を選ばれたことが正しい選択であったと満足して頂くことがとても重要なことです。

同様に、実際に来店したことそのものについても満足して頂かなければなりません。なぜなら、実際に お客様が来店されるまでに様々なエネルギーやコストがかかっているからです。少なくともかかったコストに見合う満足感は感じて頂かねば次の来店は望むことができません。

この二つの満足は当店で商品を買う買わないにかかわらず、来店された全てのお客様に感じていただかなければなりません。そして当然の ことながら商品やサービスに対する満足感をもっていただかなければなりません。

その店に行くかどうかを決めるのは商品やサービスの善し悪しですが、その店に行くのをやめるかどうかを決めるのはその店そのものです。

『理想の私』 

私たちは、現実の自分というものは、鏡のような道具を使わなければ見ることができない。自分で自分自身を直接客観的に見ることはできないので、普段、頭の中で思い描いている私らしさと現実のリアルな私とは大きく食い違っていることが多い。そして現実と理想とどちらの自分が「本当の自分」であるかというと、私たちは理想の姿こそが本当の私であると思っている。

理想の姿が本当の私であるという考えは、苦しみの源泉であり、様々な行動の源泉である。理想の姿にはなれない現実が大きなコンプレックスの原因になり苦しめる、また、理想の姿を目標とすることがあらゆる困難に挑み努力させる。今、私たちは私らしさを追求するために多くのものを買う。ある時はコンプレックスの解消であり、ある時は夢の実現である。

ところで、色々な情報が入ってくるため、かえって理想の姿が見えづらい世の中でもある。結局理想の自分を作り上げるために雑誌や本など多くのものを買うことになる。

つまり、理想の姿を明確にするためにものを買い、そして作り上げた理想を現実するためにまた、ものを買う。そして氾濫する情報に翻弄され理想の姿が判らなくなるので、さらにものを買う。このサイクルがぐるぐると廻っているのが現在の様相であると言える。

「主婦の友」がこの5月で休刊になる。他の雑誌が理想の私になる方法や夢のある生活を記事にしている中、貯蓄と節約を中心とした生活情報を記事にしてきた。主婦の生活防衛が話題になっているにも関わらず、部数が落ち休刊になるというのは不思議かもしれない。しかし、多くの人が求めるものが「理想のわたしらしさ」である現在、このことは当たり前のことである。

今井 彰.

Con(共に)+Sult(座る)+Ant(者)/中小企業診断士/ビジネスコーチ

1968年生。同志社大学商学部卒。得意分野は売上向上策と人を育てる技術(相手を買う気・やる気にさせる仕掛けづくり)。 将来起業することを目指し大手流通業に就職。店長として店舗レイアウトや店内販促物の作成、コーチングを使ったスタッフ教育で評価を得ていた。 ビジネスコーチ・流通系コンサルタントとして独立。小売店や飲食店の売上向上策について支援を行う。一方公的支援機関にて販路開拓や創業・事業承継の支援に携わる。なお、コンテンツには個人的な見解や意見が入っています。あくまで参考としてお読みください。

    
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