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Blog:彰考録

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コーチングとの出会い

社会人になってすぐの頃(1995年)、経済雑誌に掲載されていた“従業員をコーチすることの重要性”を読んだのが、“コーチング”という言葉に出会ったきっかけである。当時の私は小売業に就職し店長を目指していたが、率先励行・指示命令の徹底という会社の教育方針に疑問を感じていた。というのも、それでは店舗スタッフは上司の方を向いて指示命令に従うことの意識が行ってしまうため、お客様の方を向いて仕事をしなくなるからである。なので、コーチングはとても可能性がある教育方法に見えた。

ということでコーチングは武器になると思って学ぼうと思ったのだが、当時はまだ日本にコーチの養成機関はなく、インターネットも始まったばかりの段階で日本語のサイトもどこかの大学の研究室ぐらいと、今のようにグーグルさんに訊けば色々と答えを教えてくれるような環境ではなかった。そこでひとまずカウンセリングの技術を応用したものというのだけは解っていたので、カウンセリングの本を読み実際にバイトさんに使ってみて効果を確かめるということを繰り返し続けながらコーチングなるものを身につけていった。

と言うわけでいろいろと失敗もした。今でも覚えているのは初めてオープン店の店長になった際に、まだ業務内容も覚えていないスタッフにコーチングによって自ら気づきを与えようとしたが全く動けず本社から応援に入っていた上司に怒られたことである。後になってみれば失敗するのは当たり前のことで、コーチングはその人がリソース(知識・価値判断基準など)を持っていることが前提になった技術なので、まだ2、3日しかその仕事をしたことがないスタッフには効果が見込めない。ティーチングをしなければならない段階であった。

その後もコーチングを使ったスタッフ教育を続け、最終的には同僚の店長から「従業員の動きが全く違う」と評されるぐらいにはなった。ただ、サラリーマン時代の私にとって、コーチングとはスタッフを教育するためのマネジメント手法という位置付けのものであったし、独学であったため我流のやり方であった

就職して10年が経ち、そろそろ独立を考え始めたちょうどその時、コーチングのブームが起きた。そこで、コーチ21(現コーチA)のコーチトレーニングプログラムを受講し、正式なコーチングを学びプロのビジネスコーチとして独立することにした。

  

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