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ー 用語の説明 ー

ノイズカットの技法



「ノイズカットの技法」とは、お客様に情報を整理して伝えることを目的としたテクニックである。特にディスプレイを目立たせるために使われるが、商品陳列や店内誘導を設定する際にも重要な役割を果たしている。このテクニックを知らずして売れる売り場づくりは不可能であるといっても過言では無い。

ノイズカット(余分な情報を消去し必要な情報を目立たせる)ができているかどうかは、基本的には売り場写真を画像処理したものを見て判断する。が、一々写真に撮り画像処理していたのでは業務が進まない。実はある簡単な目の訓練を行うことで、画像処理をしなくても同様の状態で見ることができるようになるため、買う仕掛けづくり(小売飲食サービス業編)では、この訓練を行うことから始めている。

ノイズカットの技法が必要な理由

お店を訪れたお客様は、欲しい商品を直感的に探索しながら店内を歩いている。言い換えると半分無意識のままにパッパッと目を動かしながら店内のあっちこっちを見ながら歩き、自分の欲しい商品を見つけた時や強い関心を引いた商品が目に入ってきたときに足を止め、手に取って買うかどうかを決めるという行動をしている。したがって、お客様により多く買っていただくには、瞬時にしてお客様の心を引きつけるよう視覚による情報の提示が不可欠であると言える。

また、半分無意識下の行動であるがゆえに、通路がちょっと狭くすれ違いがしにくい状態であったり、間違った位置に目立つ商品やディスプレイがあると、意識しないままその通路を通ることを避けたり、知らず知らずその目立った商品やディスプレイの方に引き寄せられたりする。お客様により多く買っていただくには、くまなく店内を歩いてもらう必要があるのだから、店内誘導を設定する上でも、効果的な視覚情報の提示(視覚情報による心理的な誘導)が重要になる。

したがって、効果的に視覚情報をお客様に提示するためには、店内では情報を絞り込むことが必要である。何から何まで見えてしまうと情報が雑多になり、結果的に何も伝えられなくなってしまうからである。したがって、情報をお客様にキチンと伝えるためには、視覚的に邪魔をする情報をカットし、見せるべき商品を見せるようにお客様の目に入る情報を整理する必要がある。

そのほかに、お客様の購買行動に影響を与えるものは、陳列や店内装飾、ディスプレイ・P O Pなど様々なモノがあるが、ノイズカットの技法はそれらのものが総合的に見て有効に機能しているかどうかを判断する上でも重要なテクニックである。

ノイズカットの判断方法

基本的には撮った売り場の写真を「Photoshop」などで画像処理(輪郭検出)したものを見て判断する。

  1. まず対象とする売場,ディスプレイの写真を撮影する。できれば人間の視野角に最も近くなる50mmレンズ(35mmフィルム換算)を使用することが望ましい。

  2. 「Photoshop」の場合、「フィルタ」項目にある「表現手法」から「輪郭検出」を選ぶ。

  3. 画像内の対象物が輪郭線のみで表示される。例えば伝えたいと思っているディスプレイの線だけがクッキリと浮き上がっているようなら,それだけ目立つように計画されているということになる。逆にディスプレイの線に,他のいろいろな線が重なってしまっているようならディスプレイは目立たず,ノイズが多いという判断になる。Photoshopによる売り場のノイズカット評価

  4. 実は人間は輪郭線を強調してモノを見る能力を生まれつき持っている。したがって簡単な目の訓練をすれがば、だいたいの売り場のノイズがどのようになっているかは見ただけで判断できるようになる。

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