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今後10年で失われる職業についての個人的な見解

我々が仕事をする上で行う業務を分類すると次のように分類することができるだろう。

・定型業務

いわゆるルーティンワーク。日々の事務作業や工場でのワーク。

・文字情報でやり取りをする業務

メールによる情報交換や書類の回覧など情報の共有化を図るもの。

・文字以外の情報をやり取りする業務

実際に人と人とが繋がることで行われる業務。交渉や営業、組織内でのチームプレイなど、信頼関係や感情の共有など人の心が動くことで初めて機能する業務。

・戦略的創造的業務

社長は社長なりの、平社員は平社員なりの権限と責任において、絶えず意思決定を行っている。また、開発や改善など創造的な業務。

下の図は、自分なりの見解。

この2〜3年、“10年後には失われる職業”が話題になっているが、それらの仕事を分類するとこうなるのではないだろうか。この図は昔々ハーバードビジネスレビュー(1995年9月号)に掲載されていた図を参考にして作ったもの。元々の趣旨はちょっと違うものであるが、大学を卒業して社会人になったばかりの私にはとても強烈な印象があり、その後私の頭の中の片隅にはいつもこの図があった。

私が引退するまでどれぐらいのスピードで進むかは分からないが、SFなどで描かれている世界を参考にすると

定型業務はどうしても最終的にはチェックを人が行わなければならないので、その部分は残るだろうが、実務はAIによってなされることになるだろう。

文字情報でやり取りする業務は、これも最終的には人が情報を把握し判断するので、業務全部がAI化はされないだろうが、書類の作成や情報の収集などの下処理の業務はAIが行うことになるだろう。メールの文面やこういうブログの文章などもAIが下書きしてくれる時代が来るのではないだろうか。

文字以外の情報をやり取りする業務については、人と人とのつながることで行われる業務なので、AIはあくまでサポートという立ち位置だろう。SFではよく人とコンピューターが会話をしながら業務をしているが、そんな感じになるだろう。今後この分野では、人々がますますコミュニケーション能力や人を巻き込む力を磨き高めていくだろう。今でも人と繋がる能力が高い人とそうでない人とでは、業績に差が出ているが、今後ますますその差が開いていくだろう。

戦略的創造的業務

AIの提言を元に考え意思決定していくことが主流になるだろう。コンサルティングの現場では、「うちのAIはこう言っています。御社のAIはどう言っていますか?」なんて会話が日常的になるかもしれない。しかし、意思決定をする能力はますます必要になってくる。AIは確率論的に判断するので今まで気づかなかった関係性を提示してくれるが、その因果関係までは提示してくれない。また大きな問題はビックデータを元に判断できるが、小さな問題は今のAIで判断はむずかしいと思われるが。例えば、明日傘を持って外出するべきかどうかはビックデータがあるので有効な提言をしてくれるだろう。しかし、例えば、明日彼氏と初めてのデートにどんな服装で行けば良いだろうかという問題ではむずかしいだろう。長年付き合った彼氏ならば趣味や嗜好といったデータがあるが、付き合い始めたばかりの彼氏ではそのデータがない。最近は多くの人がSNSをしているのでそこから情報を引っ張ってくれることはできるだろうが、この段階でAIがする提言は“一般的な男性は・・・”と言ったレベルのものでしかないだろう。結局その女の子は、AIの提言を参考にしつつ自分で決めなければならない。

我々に求められるのは具体的な行動の意思決定である。AIは参考となる判断材料を提示するだけで意思決定そのものは我々自身が行わなければならない。これまでは、人によって情報の収集能力に差があったが、AIはそこを埋めてくれる。そうなると、他者との差は意思決定者の考える力の差ということになるだろう。考えることを癖づけしないと生き残れない時代がやってくる。

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